結婚相談所での婚活を進めていると、「成婚退会」という言葉をよく耳にしますよね。でも、実際にどのタイミングで成婚退会になるのか、どんな手続きが必要なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
成婚退会は、結婚相談所での婚活のゴールとも言える大切な節目です。しかし、結婚相談所によって成婚の基準が違ったり、成婚料が発生したりと、知っておくべきポイントがいくつもあります。
この記事では、成婚退会の基本的な意味から具体的な手続きの流れ、よくあるトラブルとその対処法まで、婚活中の女性にとって必要な情報をやさしく解説していきます。成婚退会について正しく理解して、安心して婚活を進めていきましょう。
成婚退会って何?基本的な意味を知っておこう
成婚退会の定義と一般的な結婚との違い
成婚退会とは、プロポーズをしてお互いが結婚の意思が固まった状態で、結婚相談所を退会することを指します。ここで大切なのは、成婚退会は「結婚式を挙げること」や「婚姻届を提出すること」とは違うということです。
一般的に私たちが考える「結婚」は、婚姻届を出して法的に夫婦になることですよね。でも、結婚相談所での成婚は、結婚の約束を交わした段階のことなんです。つまり、成婚退会をした後に、実際の結婚準備が始まることになります。
結婚相談所によって成婚の基準が違う理由
実は、成婚退会の基準は結婚相談所によって大きく異なります。これは、それぞれの結婚相談所が独自のサービス方針を持っているからです。
たとえば、IBJ(日本結婚相談所連盟)では、プロポーズが成功して結婚の約束が決まったら成婚退会となります。一方で、ゼクシィ縁結びエージェントでは、結婚を見据えてお付き合いすることを決めた時点で「パートナーシップ成立」として退会になります。
成婚退会と婚姻届提出のタイミングの違い
成婚退会をしても、すぐに婚姻届を出すわけではありません。成婚退会は「結婚の約束をした状態」で、婚姻届の提出はその後のお二人のタイミングで決めることになります。
多くのカップルは、成婚退会後に両家への挨拶や結婚式の準備を進めながら、入籍のタイミングを相談して決めています。成婚退会から入籍まで数ヶ月から1年程度かかることも珍しくありません。
成婚退会のタイミングはいつ?具体的な条件を解説
プロポーズが成功したとき
最も一般的な成婚退会のタイミングは、プロポーズが成功したときです。男性からのプロポーズを女性が受け入れ、お互いに結婚の意思を確認できた段階で成婚退会となります。
プロポーズといっても、必ずしも指輪を用意したり、特別な場所で行ったりする必要はありません。お互いが「結婚しよう」という気持ちを確認し合えれば、それが成婚の条件を満たすことになります。
お互いに結婚の意思が固まったとき
プロポーズという形をとらなくても、お互いに結婚への意思が固まった場合も成婚退会の対象になります。交際を続ける中で自然に結婚の話が出て、お互いが「この人と結婚したい」という気持ちになったときです。
大切なのは、どちらか一方だけでなく、お二人とも結婚に対して前向きな気持ちを持っていることです。曖昧な状態で成婚退会をしてしまうと、後々トラブルになる可能性もあります。
結婚相談所によって異なる成婚の基準
IBJ系列の結婚相談所の場合
IBJ(日本結婚相談所連盟)に加盟している結婚相談所では、「婚約または婚約と同等の成果」を成婚の基準としています。具体的には、プロポーズの成功、結婚の口約束、宿泊を伴う旅行、同棲、交際期間が6ヶ月を経過した場合などが該当します。
IBJでは比較的厳格な基準を設けており、確実に結婚に向かっている状態での退会を重視しています。これにより、成婚退会後の破談リスクを減らそうとしているのです。
ゼクシィ縁結びエージェントの場合
ゼクシィ縁結びエージェントでは、「パートナーシップ成立」という独自の基準を設けています。これは、結婚を見据えてお付き合いすることを決めた段階で退会となる仕組みです。
他の結婚相談所と比べて、比較的早い段階での退会となるため、退会後にしばらくお付き合いを続けてから婚約するカップルも多くいます。
その他の結婚相談所の場合
結婚相談所によっては、1対1での交際をスタートし、新しいお見合いを組まないと判断したタイミングで成婚退会とするところもあります。また、より慎重に、両家への挨拶が終わってから成婚退会とする結婚相談所もあります。
入会前に、その結婚相談所の成婚退会の基準をしっかりと確認しておくことが大切です。
成婚退会までの手続きの流れを順番に見てみよう
婚約の意思確認をする
成婚退会の手続きを始める前に、まずはお相手との間で婚約の意思をしっかりと確認し合いましょう。お互いが結婚に対して同じ気持ちを持っているか、今後のスケジュールについても話し合っておくことが重要です。
この段階で、入籍のタイミングや結婚式の予定、新居のことなど、具体的な将来設計についても相談しておくと、後々スムーズに進めることができます。
担当カウンセラーに成婚退会の相談をする
お互いの気持ちが固まったら、それぞれの担当カウンセラーに成婚退会の意思を伝えます。この時、今後の流れや必要な手続きについて詳しく説明してもらいましょう。
カウンセラーからは、成婚退会後のサポートがあるかどうか、成婚料の支払いタイミング、退会手続きにかかる期間などについて説明があります。不明な点があれば、遠慮なく質問してください。
成婚退会の申請書類を提出する
成婚退会の意思が固まったら、必要な書類を提出します。多くの結婚相談所では、成婚退会申請書のような書類への記入が必要になります。
書類には、お相手の情報や成婚に至った経緯、今後の予定などを記載することが一般的です。正確な情報を記入して、期限内に提出するようにしましょう。
退会手続きを完了させる
書類の提出が完了すると、結婚相談所側で退会手続きが進められます。この時点で、会員としてのサービスは終了となり、新しいお見合いの申し込みなどはできなくなります。
成婚料が設定されている結婚相談所では、この段階で成婚料の支払いが発生します。支払い方法や期限について、事前に確認しておきましょう。
成婚料って何?いくらかかるの?
成婚料の基本的な仕組み
成婚料とは、結婚相談所で成婚退会する際に支払う料金のことです。これは、結婚相談所が成婚まで手厚くサポートしてくれたことに対する成功報酬のような意味合いがあります。
成婚料を設けている結婚相談所では、真剣度の高い会員が集まりやすく、カウンセラーも成婚まで積極的にサポートしてくれる傾向があります。一方で、成婚料を設けていない結婚相談所もあり、その場合は初期費用や月会費が高めに設定されていることが多いです。
成婚料の相場と支払いタイミング
成婚料の相場は、一般的に5万円から30万円程度となっています。多くの結婚相談所では10万円から20万円の範囲で設定されていることが多いようです。
結婚相談所のタイプ | 成婚料の相場 |
---|---|
大手結婚相談所 | 10万円〜20万円 |
個人経営の結婚相談所 | 15万円〜30万円 |
オンライン型結婚相談所 | 0円〜10万円 |
支払いのタイミングは、成婚退会する当月に支払うパターンが多いです。結婚相談所によって請求のタイミングが異なるため、担当カウンセラーに確認しておきましょう。
成婚料がある結婚相談所とない結婚相談所の違い
成婚料がある結婚相談所は、成婚まで手厚いサポートを提供してくれることが多いです。カウンセラーも成婚という明確なゴールに向けて、積極的にアドバイスやサポートをしてくれます。
一方、成婚料がない結婚相談所は、初期費用や月会費でサービス料金をまかなっています。どちらが良いかは、個人の価値観や予算によって変わってきます。
成婚料を払うメリットとデメリット
成婚料があることのメリットは、カウンセラーが成婚まで責任を持ってサポートしてくれることです。また、成婚料を払うことで、真剣に結婚を考えている会員が集まりやすくなります。
デメリットとしては、成婚時にまとまった費用が必要になることです。また、成婚料は男女それぞれに発生するため、カップル全体で見ると大きな負担になる場合もあります。
成婚退会する前に確認しておきたいポイント
お相手との将来設計について話し合う
成婚退会をする前に、お相手との将来設計についてしっかりと話し合っておきましょう。入籍のタイミング、結婚式の予定、新居をどこにするかなど、具体的な計画を立てておくことが大切です。
特に入籍のタイミングについては、お互いの希望が大きく異なる場合があります。「すぐに入籍したい」という方もいれば、「1年くらいかけてゆっくり準備したい」という方もいます。この違いが後々のトラブルにならないよう、事前に話し合っておきましょう。
両家への挨拶のタイミングを相談する
成婚退会後は、両家への挨拶も重要なステップになります。いつ頃お互いの親に挨拶をするか、どのような順番で進めるかなど、具体的なスケジュールを相談しておきましょう。
親への挨拶は、結婚への大切なステップです。お互いの家庭の事情も考慮しながら、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
結婚式や新生活の準備について考える
成婚退会後は、結婚式の準備や新生活の準備も始まります。結婚式を挙げるかどうか、挙げる場合はどのような形式にするか、新居はどこにするかなど、大きな決断が続きます。
これらの準備は時間もお金もかかるものです。お互いの希望や予算を確認し合いながら、現実的な計画を立てていきましょう。
退会後のサポートがあるかどうか確認する
結婚相談所によっては、成婚退会後もある程度のサポートを提供してくれるところがあります。結婚準備に関する相談や、万が一のトラブル時のサポートなど、どのようなサポートがあるかを確認しておきましょう。
特に、成婚退会後に破談になってしまった場合の対応については、事前に確認しておくと安心です。
成婚退会でよくあるトラブルと対処法
成婚退会後に破談になってしまった場合
成婚退会をした後に、残念ながら破談になってしまうケースもあります。このような場合、多くの結婚相談所では再入会の手続きが必要になります。
破談になった理由によっては、成婚料の返金を受けられる場合もありますが、これは結婚相談所の規約によって異なります。入会時に、このような場合の対応について確認しておくことが大切です。
成婚料の支払いに関するトラブル
成婚料の支払いについて、金額や支払いタイミングでトラブルになることがあります。特に、成婚の基準が曖昧だった場合、「まだ成婚ではない」と思っていたのに成婚料を請求されるケースもあります。
このようなトラブルを避けるためには、入会時に成婚の基準と成婚料について詳しく説明を受け、書面で確認しておくことが重要です。
お相手との認識の違いによるトラブル
お相手との間で、成婚退会のタイミングや今後の予定について認識の違いがある場合、トラブルになることがあります。一方は「すぐに入籍したい」と思っているのに、もう一方は「まだ時間をかけたい」と考えているような場合です。
このような認識の違いを避けるためには、成婚退会前にしっかりと話し合いの時間を設けることが大切です。
結婚相談所とのやり取りで困った場合
結婚相談所との間で、退会手続きや成婚料の支払いについて問題が生じた場合は、まずは担当カウンセラーに相談しましょう。それでも解決しない場合は、結婚相談所の上位者や相談窓口に連絡することも可能です。
どうしても解決しない場合は、消費者センターなどの第三者機関に相談することも検討してください。
成婚退会を成功させるためのコツ
交際中からしっかりとコミュニケーションを取る
成婚退会を成功させるためには、交際中からお相手としっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。お互いの価値観や将来への希望を理解し合うことで、成婚退会後もスムーズに結婚準備を進めることができます。
特に、結婚に対する考え方や家族観については、早めに話し合っておくことをおすすめします。
結婚に対する価値観を確認し合う
結婚生活では、お金の使い方や子育ての方針、仕事と家庭のバランスなど、様々な価値観が重要になってきます。成婚退会前に、これらの重要なポイントについてお互いの考えを確認し合っておきましょう。
価値観の違いがあっても、お互いに理解し合い、歩み寄ることができれば問題ありません。大切なのは、違いを認め合える関係を築くことです。
担当カウンセラーに相談しながら進める
成婚退会までの過程では、担当カウンセラーのアドバイスを積極的に活用しましょう。経験豊富なカウンセラーは、多くのカップルの成婚退会をサポートしてきています。
不安なことや疑問に思うことがあれば、遠慮なく相談してください。第三者の視点からのアドバイスは、とても貴重なものです。
焦らずお互いのペースを大切にする
成婚退会は人生の大きな節目です。周りのペースに合わせる必要はありません。お二人にとって最適なタイミングで、成婚退会を決断することが大切です。
焦って決断してしまうと、後々後悔することもあります。お互いが納得できるまで、しっかりと時間をかけて話し合いましょう。
まとめ:成婚退会は新しいスタートの第一歩
成婚退会は、結婚相談所での婚活のゴールであると同時に、お二人の新しい人生のスタートでもあります。成婚退会の意味や手続きの流れを正しく理解することで、安心して次のステップに進むことができるでしょう。
大切なのは、お相手としっかりとコミュニケーションを取り、お互いの気持ちを確認し合うことです。そして、担当カウンセラーのサポートも活用しながら、お二人にとって最適なタイミングで成婚退会を決断してください。
成婚退会は終わりではなく、幸せな結婚生活への第一歩です。この記事が、あなたの婚活の参考になれば幸いです。